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2006年10月22日

ようこそばんえい競馬へ

ようこそばんえい競馬へ

岩見沢競馬場の看板です。
松田道明騎手。看板は大河原騎手です。

21日の十勝毎日新聞の記事です。
この日の朝、北海道新聞を読んでショックを受け、ばんえいのことを考えては涙を流しながら4時間運転していた私ですが、道新には載っていなかった4市長の存続への前向きな記事を今読んで、一筋の光にほっとしていたところです。
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ばんえい存続 結論先送り
2市開催、帯広と協議へ

【旭川】来年度以降のばんえい競馬の存廃問題を話し合う、北海道市営競馬組合の正副管理者会議(管理者・菅原功一旭川市長)が20日午後2時45分から、旭川市役所で開かれた。改革検討プロジェクトチームの2市集約案については、構成4市(旭川、帯広、北見、岩見沢)間での結論に至らず、帯広と岩見沢両市に存続の判断が委ねられた。旭川、北見の2市は事実上の撤退を表明したが、継続に向け「できうる限りの支援をする」考えも明らかにした。
会議終了後に開かれた組合議会で、菅原市長は来年度以降の2市集約開催を「関係市の判断」としたことを報告。13日の4市長会議では20日に最終判断を示すことを決めていたが、「7日に改革案を受けてから時間が短く、個別市の事情から現時点で判断できない」と理由を述べた。
 また、(1)今年度で4市開催を廃止、一部事務組合も解散(2)補償を含む負債は4市で清算する-とした13日の合意内容も伝えた。
 記者会見では、4市長がそれぞれの考え方を表明。菅原市長と北見市の神田孝次市長はいずれも「存続は厳しい」と廃止の意向を伝えた。
 これに対し、帯広市の砂川敏文市長は「集約化してでも存続させていきたい」と開催に向け再度意欲を示したが、岩見沢市の渡辺孝一市長は、まだ市民合意が得られる段階ではないとし、「改革案を精査する時間をいただきたい」と結論を先送りする考えを表明。事実上、ばんえい競馬の存続は岩見沢市に下駄を預けた格好となった。
 渡辺市長はプロジェクトチームが示した改革案の採算性について慎重に精査する必要があるとし、最終的な判断時期については「07年度開催に迷惑が掛からないよう早急に」と述べるにとどまり、具体的な時期までは明言しなかった。
 また、砂川市長は1市開催について「非常に困難で現実的に無理」と可能性を否定。菅原市長は北見、旭川両市が行う支援について「今は示すことができない」とした。
 道市営競馬組合などによると、来年度も開催する場合、年内には農水省に開催日程などを示す必要があり、遅くとも12月中の決断が求められる。継続に前向きな帯広でも採算性を問う声は議会からも多く、判断に向けては紆余(うよ)曲折が予想される。
(高田敦史)
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両市長前向き 焦点は議会
負担めぐり折衝難航も

 来年度以降のばんえい競馬存廃問題は、旭川、北見が事実上の撤退となり、これまでの4市長協議に代わり、帯広・岩見沢の2市間で存続を追求する形になった。今後は存続に前向きな両市長に対し、市民、市議会の判断がばん馬継続の大きな焦点となる。
 最大のポイントは岩見沢市の対応。「まだ市民と共通の認識に立てる段階ではない」(渡辺孝一市長)現状で、市議会などとの折衝に難航が予想されている。
 ばん馬存続の意義について、渡辺市長は「北海道の開拓の歴史、馬とのつながり、北海道遺産の視点で馬のあり方を考えねば」と前向きに評価。同時に「地方競馬は負担が大きい。岩見沢は土地柄、馬との結びつきが弱く、収支面が非常に問われる」と述べ、市民合意を得るには、より確かな収支予測が必要とした。
 判断の猶予期間は明確に示さず、記者会見では「なぜ岩見沢だけさらに時間が必要なのか」と厳しい質問も出た。馬農家ら関係者の生活にかかわる問題なだけに、必要以上の判断先送りは許されない状況になっている。
 改めて存続意志を表明した砂川市長も「さらに詰めることは残っている」と述べ、岩見沢市との協議やさらなる収支の試算を進める考え。22日の3回目の帯広市議会全員協議会など、議員の理解を得る作業もある。
 同市議会内には「最大の馬産地・十勝にとって、ばんえい競馬は不可欠な文化。市長の思いをどう具体化するか、運営方法について知恵を出し合うべき」と賛同の意見の一方、「新たに2市で開催して成功する見込みはない」との廃止意見、市長の説明責任を問う声も強く、一層の情報提供と詳細な開催方針の提示が求められている。
 地方2市で競馬を経営するのは大きな決断。両市長がどうリーダーシップを発揮するか、注目される。
(小林祐己、栗田直樹)
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21日の北海道新聞は、一面、第2社会面、総合面でこの記事を取り上げました。
議会・会見についての記事には「いらだち」「白けたムード」という言葉があり、ああもめているのね、という雰囲気が伝わって参ります。
馬文化を守ることと競馬は別との意見も掲載されています。
見出しは「市民負担は 馬文化は」
阪神・巨人じゃないけど市民負担が上ですか。さすが市民の味方道新ですね。「市民の負担になるような赤字の競馬をやるのはどうよ」という書き手の考えがひしひしと伝わって参ります。

と、自分にしてはちょっと辛口なこと書いてしまいました(^_^;) 悲しかったんだもの…。勝毎とはかなりの論調の違いを感じました。

道新も、今年のはじめはばんえい競馬の記事が多くて嬉しかったんだけど。
JRAの高松宮記念より、日本馬が勝った海外競馬GIより、ばんえい記念のスーパーペガサスの写真が一番上に大きく載っていた。 →こちら参照
まぁ、記事にするのに「私はこっちが好きだからこちら側に立ってものを言え」なんて言うのはナンセンスだということくらいはわかっている。(こっちをいいと思っている人間がいること、こっちの良さはこんなところにもあるのだ、ということは伝えた。つもり。)
そして存廃議論については今の自分がかなり冷静になれない状況になっていて、客観的意見を述べたり想像したりするまでほど遠い。

それにしてもあまりに冷たい記事ではないか、と感じている。

ばんえい競馬を応援してくれていたのは、協賛していた「雪に願うこと」が上映され、ばんえい競馬を舞台にした小説を連載されていた期間だけだったのか。